―冬―


~クリスマス~




寒空の下、手に待ちくたびれた白い息をかけるあたし麻衣。




ポケットからピンクの携帯を出しメールボックスを確認する。



「はぁ~まだかなぁ」



ため息をつくと力一杯光り輝く街灯の影から誰か小走りでこっちへ来る



彼はあたしの5番目の彼氏



「ごめんっ待った?」

髪はサラサラのストレートヘア―

彼の笑顔は相手を幸せにする要素がありそうな感じ


あたしのコンプレックスのことも今の麻衣が好きだからって気にしないでくれる。



そんな彼が大好き


「待ったよバーカ!笑)何してたのっ?」


「ごめん。予約しといた店いっててさっ」


「店?」


「うん」


そういうと彼はポケットから小さな箱を出しあたしの小さな手の上に置いた



箱はすこし暖かかった



彼のぬくもりだ



「これな..「今日クリスマスじゃん?だから麻衣に俺からのプレゼントっ!」


あたしが言う前に説明してくれた


「開けていい?」



「おうっ」