11本目

今日は1日頭痛に悩まされた。

数人の友人と待ち合わせして、他愛も無い話に花を咲かせた。
楽しいのに、頭が痛い。
脈動する痛みは、あたしに生きているんだと諭しているようでいたたまれなかった。

生きて欲しい時、呆気なく其れを奪うのに。

本棚に並んだ名付け辞典をチラッと見て
イツキのくれた其れに、あたしはまた悲観した。

今日の映画は有名な邦画。
印象的なオープニングのイントロを聞けば、日本人なら誰しもがわかるだろう名画だ。

浅草生まれの主人公は軽快なテンポで饒舌。

この映画は父も好きだった。

全作持っていたっけ。

「一所懸命生きてると、あー幸せだなあって時が有るだろう?
其の為に生きてんだ。」

特徴のある声が、心地良い。