目の前に座る男はしれっとした顔であたしを一喝した。


「あんたに関係ない。」


幼なじみに言う言葉では無いことはわかっていた。
冷たい体をさらに冷やすアイスティをストローで掻き混ぜて
精一杯、威圧的に睨みつける。

「お待たせいたしましたぁ!日替わりランチのお魚でーす!」

「……」

愛想よいウエイトレスがほかほかと湯気のあがる皿を
あたしが無言のために持ち腐れる。


「魚はこっちです。」

呆れた男がだらりとついたあたしの肘を払いのけ、ウエイトレスから皿を受け取る。