∞いちしのはな∞

彼女はとても繊細だ。


ずっと一緒にいて、わかっていたつもりだったのに
僕は全くわかってなかった。

彼女が隠れて安定剤を飲んでいた事に
今更気付く僕は馬鹿以外の何者にもなれない。


自分に必死で、彼女の変化に気付く事が出来なかった。
小さな変化は、今こうしてどうしようもできない変化に形を変えた。



ぽた、と手の甲に落ちた雫はゆっくりと流れて消える。