僕は


愚かな人間だ



しかし



君は笑って許した









いや



僕がそう望んだ







実際には


君は






僕が



愚かであることを



知らない








いつも優しく



微笑む君を



ただじっと愛していた









しかし


僕は



そのことを知らない










こうやって



すれ違うのは






神の悪戯か





悪魔の罠か









あぁなんて愚かしい







僕は


自分の愚かさも



君の美しさも




なにひとつ知りはしないのに














僕は知っている























君はもういない