僕は 愚かな人間だ しかし 君は笑って許した いや 僕がそう望んだ 実際には 君は 僕が 愚かであることを 知らない いつも優しく 微笑む君を ただじっと愛していた しかし 僕は そのことを知らない こうやって すれ違うのは 神の悪戯か 悪魔の罠か あぁなんて愚かしい 僕は 自分の愚かさも 君の美しさも なにひとつ知りはしないのに 僕は知っている 君はもういない