一息おいて私は彼を真っ直ぐ見つめた。





―――「好き…」


もうオレンジ色の照った教室ではないけれど、

もう2人きりではないけれど、



「片思いかと…、思ってた……。俺も…好き」



それでもいい



たった一瞬だけ…、昔に戻りたかった。