通り過ぎる瞬間、安藤君は優しく呟いた。 “「お前はいつまでたっても俺の初恋の相手だから…」” 最後に呼ばしてね…、ごめんね… 「竜……也…っ」 後ろを向いてドレスを見つめている竜也に叫んだ。 「どーした?…夕美」 貴方はいつまでたっても変わらない愛しい人。 「……最後に言わせて…っ」 私は竜也のところに駆け寄ってそういった。 涙はいつまでたっても止まらない。 だけど…、だけどね…