― 恋の終止符 ― 短編


「彩芽、このウエディングドレス絶対似合う!」

彼氏とドレスを見ていると横から聞こえた声。

ゆっくり隣を見た。

そこには…、3年前と変わらない彼の姿。

その隣で肩をよりそっているのは、あの女の子。

・・・ねえ、幸せなんだね?

彼の笑顔は昔と変わらない。

あの大好きな笑顔…。

そっと優しく絡み合った私と彼の目。


「…久しぶり、安藤君」

“「好きな子以外に下の名前で呼ばれたらなんかやだ」”

貴方が昔そういったのなら、私は優しく笑みを浮かべて名字で名前を呼んだ。