― 恋の終止符 ― 短編


だから最後に…、私からのプレゼントだよ…









「別れよう、竜也。彩芽ちゃんと幸せになってね…」

『…え、ちょっ…夕』

一方的に私は電話を切った。

涙はただ溢れて、余計に胸が苦しくて…。

竜也が私が店内にいるって気付く前に私はコンビニを後にした。

恋の終止符を告げたのは私。

なのに…、何でこんなに苦しいんだろう……?

終わりを告げたのは私なのに…、まだ私を探しにきてくれるって。

まだあの無邪気な笑顔で照れくさそうに笑いかけてくれるって。

期待してるんだ…