― 恋の終止符 ― 短編


「あ、ごめん、ちょっと電話してくるな…」

竜也の焦った声…。

ねえ、知ってた…?私ここにいるんだよ…?

こんなにも近くにいるんだよ…?


『もしもし、夕美かあー?』

呑気な声に涙が零れる。

「…竜也……、」

『…何?』

そういえば…、竜也は高校1年生の途中から、バイトを始めて3ヶ月経ったくらいから…、今までと態度違ってたよね。

変わらないといえば変わらないけど、たまにみせる冷たい態度。

あんなにも近くにいたのに、全然気付かなかった。