君はガラス

(ダメだ、もぅ限界だ...息が続かない...)





あたしは綾がいなかったら、両親と共に死ぬことを選んだだろう。





だけど今、あたしの腕の中には苦しそうな顔をした綾がいる。





あたしは綾にバスタオルを巻いて、上着を着て、ケータイをポケットに入れてから部屋を飛び出そうとした。