君はガラス

あたしたちを乗せたバイクは、騒音をあげて暗い夜道を走り行く。





しばらくしてあたしが口を開く。





「ねぇ、どこ行くの??」





「秘密だよ♪」





「教えてくれたっていいじゃない。」





あたしが少しふてくされたかのように言うと、彼はこう返した。





「知っちゃったら意味がないんだよ。」