Sweet×Lv×U

『さて…唯を買い物に行かせた意図は何だ』


鋭い視線が雫を捉える。


『さすがね…唯ちゃんを襲った〈蒼〉の事だけど』


『ああ』


『髪が青色なんでしょ? 』

『…それが…っ! 』


頼牙の瞳が大きく見開き息を飲む。


『…まさか…』


『断定は出来ないけど…』

『馬鹿な…奴は幽閉されている筈だ』


『…未確認だけどね』


『は…っあ…』


頼牙の身体が激しく震え、額に汗が滲む。


『しっかりしなさい。また愛しい人を失いたいの? 』

雫が凛とした声で言った。

『…もし』


自身の手首を強く噛み頼牙の声のトーンが一段、低くなった。


『唯に何かしたら…殺す…』


『自分を見失うなよ? 頼牙』


雫の口調もがらりと変わる。


『…承知…』


今の彼はまるで別人の様に薄い笑いを浮かべている。

『…唯は俺の全て…』


聞き取れない位の小さな声で囁く彼を雫は痛々しそうに見詰めた。