Sweet×Lv×U

『待て待て。君俺達の間で有名なんだよね? 』


『離して下さい。叫びますよ? 』


『叫んだって無駄だよ。俺達が殺っちゃったから。』

途端に男の瞳孔が黒から黄色に変わった。


(な...何? )


『君は本当に旨そうだなぁ...その香り...。』


息を大きく吸い込んで笑うその凶悪な顔に全身鳥肌が立ち、あたしは腕を振り払って走り出した。


『...逃げても無駄だよ。』


直ぐ目の前に男が立ちはだかる。


あり得ない速さ。