Sweet×Lv×U

『...こっち来ないでっ!』

『酷いなぁ、会いたくて脱走までしてきたのに。』


大げさに肩をすくめ、男が笑った。


『俺は蒼(あおい)君の事本当に好きになっちゃってさ...。』


名前の通り青い髪を指先で弄りながら笑う。


『...頼牙が直ぐ来るよ? 逃げた方がいいんじゃない。』


『そうだね...じゃあ...。』


『...っ...。』


逃げようと動いた瞬間腕を取られ、冷たいキッチンの床に押し倒されてしまった。


『離せっ...馬鹿っ! 』


『威勢の良い所も好きだなぁ...。』


首筋を人差し指ですっ、と撫でながら余裕たっぷりな態度が本当に腹が立つ。