Sweet×Lv×U

『申し訳ありませんっ、一瞬の内に...シールドを張ったらしく中に入れませんっ。』


『言い訳はいいっ! 直ぐ直行する...車はっ! 』


『待たせてありますっ。』

(俺は馬鹿だっ! 唯っ...今行く...無事でいてくれ!)

『親父っ! 釣りはいらんっ』


叩きつけるように金をテーブルに置くと出口へ急ぐ。


『頑張れよ~!兄ちゃん。』


能天気な親父の声を最後まで聞かず、外に出て運転席の部下に叫んだ。


『俺と代われっ! 早くしろっ! 』


『はっ...はい。』


『飛ばすぞっ!!!』


力一杯アクセルをを踏み、俺はただ唯の無事を祈った。