Sweet×Lv×U

頼牙が大きく息を吐いた。

『駄々こねるな...本当にガキだ...。』


『なんで...っ!!!』


自分でも驚く程大きな声。

頼牙が驚いた様に振り向いた。


『じゃ...なんで中途半端に優しくするのよ! 仕事なら最初から優しくなんてしないでよ! 』


完全な八つ当たりだって分かってる。


きっとあたしが怖がると思って頼牙はあんな事言ったんだ。


でも。


止まらない。


『もう護らなくてもいいよっ! あたしだってあんたなんか要らないっ! 』


涙が頬を伝って落ちた。


『....っ...。』


袖で乱暴に涙を拭い、そのまま頼牙の顔を見ずに走って家に帰った。