Sweet×Lv×U

学校に居る間も頼牙の事をずっと考えては後悔した。

抱き締めてくれたのに。


お兄様兼お父様って言ってくれたのに。


助けて...くれたのに。


なのに。


放課後になって皆が帰っても頼牙に何て言おうか考えてたら教室で独りになってしまってた。


『ねぇ! あの人誰? 』


『まじかっこいいんですけど! 』


『大人の魅力ってやつ? 誰かの彼氏? 』


廊下から女の子の歓声が聞こえて来た。


(...うるさいなぁ。)