『う~~~。』


『お兄様と妹はちゅー出来ないんだよ? 』


『....冗談だもん。』


『なら良し。何か食べようぜ。』


もう一回頬っぺたをむにっとして頼牙はキッチンへ行ってしまった。


(...そりゃあたしは子供だけどさ...。)


何故か胸が小さく傷んだ。

『唯? 目玉焼き硬め? 軟かめ? 』


『硬め~。』


さっきの胸の痛みを打ち消すように。


わざと元気良く。


キッチンに向かって答えた。