Sweet×Lv×U

『じゃ...父親兼お兄様だ。 もう怖くないな? 』


(...あれ? もしかして、怖がってたの...知ってたのかな? )


さっきまであんなにイライラして悲しかったのに。


今は全然大丈夫。


(今日...会ったばっかりなのに...変だ...な。)


今度は朝まで眠れる。


確信に似た気持ちで深い眠りに落ちていく。


唯が小さな寝息を立て始めると。


『可愛い顔して寝やがって...。』


頼牙の鋭い瞳が一瞬優しく輝く。


『ガキ、ガキ言うほどガキじゃねぇなぁ...。』


小さく息をついて。


頼牙は目を閉じた。