Sweet×Lv×U

『ただいまぁ...。』


アパートの鍵を開けて電気を点けると、頼牙は不思議そうに言った。


『誰も居ないのか? 親は? 』


『父さんは母さんの男癖が悪くて逃げた。』


『ふーん。』


興味なさそうに頷く。


玄関に一枚の紙。

<唯ちゃん
悪いけど一ヶ月程、彼氏と海外旅行に行ってきま~す!ラブラブはぁと>


『あんの...クソばばぁ......行ってきま~すって! 』


手紙を握り潰すと頼牙が可笑しそうに肩を震わせた。