坂口さんはコーヒーを一口飲んだ。 「本気やで…一目惚れしたんや」 ふたつくっついていて赤と青のハートになっていた。 「………」 あたしは何も言えなかった。 「まぁ、ゆっくり考えてや」 あたしの頭に手をおいた。 「…はい、…すみません…」 この時きっぱり断っておけばよかった…