「伽衣…」 「早く寝ろよ…」 伽衣は目を合わさずそう言った。 「あたし、パリに行くことになったから」 明日からは7月。 「なんとなく気づいてたよ…」 伽衣には隠し事できないね。 何でもお見通しなんだね。