最初で最後の手紙




あたしは、涙をそっと拭く。
気まずい空気が流れる。


「奏オハヨー」


廉くんが起きてきた。
空気が一変した。


「さみぃー。帰らね?明音ちゃんも風邪ひくぜ?」

「そうだな。」

「んじゃ、かいさーん」


こうして皆バラバラになった。


「帰ろっか」


奏が微笑む。
あたしは、笑顔で頷く。




二人で歩くのいつぶりだろう?


オムライス作ったあの日から結構経つよね。


懐かしく感じる。








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