最初で最後の手紙




「何してんだ??お前」


はぁ。やっぱそれ聞くよね…


「えっとー、き、気分転換!!かな?」

「はっ??」

「ごめんね、邪魔して。あたしは、学校戻るね」


あたしは、ペコッとお辞儀をして階段を下りようとした。


ガシッ


そんなあたしの腕を奏が掴んだ。


「待てよっ!んっ???お前、濡れてる!?」

「あぁー、さっき、水溜まりに転んだの」


変な嘘をついた。


だめ……
泣きそう………


「あ、あたし行くから。手、離して」


あたしは、俯きながら呟いた。






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