最初で最後の手紙




「あった…」


便器の中へ入ってた靴。


あたしは、靴を拾いあげて水道で靴を洗った。


そして、濡れた靴を履いて学校を出た。


外は、真っ暗になっていた。


家に着くと、そっと階段を上がって行った。


「明音?」


奏があたしを呼び止める。
見つかっちゃった…


「遅かったな。どーしたん?」

「友達と遊んでただけだよ」


あたしは、無理に笑顔を作りそう言うと部屋へ逃げた。








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