最初で最後の手紙




「ちょ、ちょ、ちょ」


あたしは、奏の腕を掴む。


「何?」

「何?じゃないよ。スーパー行ってどーすんの?」

「オムライスの材料買うさ!」

「奏、作るの?」

「んなわけねーじゃん?」


奏は、不気味な笑みを浮かべる。


「明音!!」

「何?」

「作って」

「嫌。……って、ねぇー!!いやーーー!!」


奏は、掴まれた腕を掴んでたあたしの手をもう片方の手で掴み、引っ張る。


「ヤダー!!あたし作れないもん」

「着いた。」







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