「座ってろ!」

「うん」


奏が気遣ってくれた。



奏は、あたしの傷口を見て「痛そー」って一人呟いてた。


「奏」

「ん?」

「明日からでいい??」


奏は、あたしの傷口からあたしの顔に目を移した。


「それ、信じて…「いいよ」

奏が言い切る前にいいよって言った。


「あたし…頑張る」


あたしがそう言うと奏は、笑顔になり再び傷口を見る。


「救急箱持って来たわよ」

お母さんが戻って来た。







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