あたしの返事を聞き、奏は笑顔になった。


「ならさ、一緒に来てくんね?」

「どこへ?」

「秘密」


秘密って……


ガチャ



初音が部屋から出てきた。



「私も行きたい。」

「初音は、家に居ろ!行くぞ明音!!」

「でも…」




奏は、初音を置いて
あたしの腕を引っ張る。


「ひゃっ!!」


その時の初音の顔は、涙目であたしを睨みつけていた。






.