「……」


タッタッタッタッ


あたしは何も言わず、走っていた。


ガシッ


そして、手を捕まれた。


「待てよ…」

「……」

「母さんもさ、、、夜遅くまで働いてさ、、、、、、その金でさ制服買ってくれたんだよ!!感謝ぐらいしろよ!!」

「……グスッ」


いつの間にか涙が頬を伝わって落ちていた。


「…ごめん。」


あたしの涙に気づいたんだ。
奏があたしを抱きしめた。

はっ!
抱きしめって……


あたし今、、、絶対顔赤い!!







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