「はいっ♪」


あたしは、黙ったまま制服を見つめた。


制服……?
学校……?

過去の出来事が頭によみがえる。


「嫌だ……」


あたしは、制服を投げていた。

初音があたしを睨みつける。


「制服なんていらない。学校なんて嫌。…………皆、どーかしてるょ…」


あたしは、走り出していた。

家を飛び出し、今日来たばかりの街を走る。


「はぁ、はぁ」


大分走った所で公園を見つけた。


あたしは、その公園のベンチに座った。


小さな子供達は、親子仲良く帰って行く。


公園は、静かになった。






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