「明音…」 お母さんがあたしを見つめる。 あたしは、奏の近くに寄る。 そして、 座り込んで、奏の手を握った。 「お兄ちゃん?明音だよ。お兄ちゃん。。。 お兄ちゃんの手、温かいね……。」 奏の…お兄ちゃんの手は、温かかった。 「昨日あんなに元気だったじゃん!!あたしをおぶってくれたじゃない!!」 あたしは、お兄ちゃんの手を力強く握った。 「死なないで……ょ…」 . .