最初で最後の手紙




病室には、
医師と看護婦さんとお母さんと初音がいた。


あたしは、ドアの前に立つ。



奏は、まだ生きてる。


テレビで見たことある機械がピッピッピッって鳴ってる。



初音が奏に話しかける。



「お兄ちゃん???初音だよ。わかる?お兄ちゃん、私は、お兄ちゃん大好きだよ。」



奏は、初音の言葉に反応しない。


「お兄ちゃん……!」






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