最初で最後の手紙




そのままあたしに近付いて来る。


顔が近いよ…


奏は、あたしのおでこと自分のおでこをくっつける。


「熱あんじゃん。……さっき、怒鳴ったりしてごめん。」


優しく耳元で囁く奏。


あたしは、首を横に振る。

奏がさらに近付いてくる。


唇と唇が重なった。



「奏!?」


奏は、何も言わず部屋を出て行く。





奏にあたしの唇、奪われちゃった……


お兄ちゃんに……








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