最初で最後の手紙




帽子を被ってない奏の頭は、髪の毛がなかった。


「聞いたよ、あたし。」



無反応の奏。


あたしは、奏に近づく。


「何で言ってくれなかったの??全然イメチェンじゃないじゃない!!!」

「うっせーな」

「……」

「最初に言ってたら、こんな仲良く出来てなかったんだよ!!」

「……」

「俺のお前との思い出作っちゃいけねーのかよ……血の繋がった正真正銘の妹との思い出を!!!」

「ごめん、なさい。」








.