最後の願い





「あのね・・・あたし、最近思い出したんだけど・・・昔、あたしが迷子のときに話し掛けてくれた子がいたの。その子はあたしが泣いてるの見たらすぐ近くに寄ってくれて『どうしたの?』っていってくれたんだ。あたしは、その子の言うとおりに迷子センターに行ったらお母さんがすぐに迎えに来てくれた。最初はあたし・・・その子は魔法使いかなにかって思ったの・・・あたしはその子の笑った顔見てたら勇気とか・・・元気が出てきたんだ。」



そして、




「今のあたしにわかること・・・あのときの子どもが瑠ってこと・・・そうだよね?」




始めて・・・





未来は
俺のことを
『瑠』
って呼んだ。



嬉しかった。




「俺も・・・あのときからずっと今までその女の子のこと想ってた・・・それが・・・この間泣いてたときに気付いた。その女の子・・・泣いたときに左の耳たぶ、触るんだ。それに・・・未来と話してると懐かしさが感じれる。だから、俺たちはもう何年も前から会ってるんだ。俺は・・・ずっと前から未来のことがすき。よかったら付き合ってくれ。」




「あたし・・・もう何人ともやってるし、レイプもされて汚れてるんだよ・・・?」




キミは
涙を流しながら
いった。





「そんなの俺が消してやるよ」











そして・・・
俺たちは10年の時を越えて
幸せになれたんだ。