最後の願い






「そっちは何かあんの?」






朝から
メイクをしている
あたしにキミが聞いた。





「ん・・・。今日ちょっと行かないといけない場所があって・・・」






急にそんな質問を
されるなんて
思ってもみなかった




あたしは





あせって
声が裏がえった。




「ふ〜ん・・・」




そこから急に
キミは黙り込んだよね?





なにかを
考えてるように
ずっと
先を見つめてたんだ




高校の入学式の




トキと変わらない




未来を見つめるような
瞳・・・