貴が 戻るのが遅い。 「みゆちゃん!!」 友達の葉子が息を切らして駆けてきた。 嫌な予感? 当たっちゃった。 「羽島君が………、原さんに……っ……!!」 「何? どうしたの!?」 案の定 保健室に来てみれば、医療機関のおじさん達やら 看護婦さんが 誰かの処置をしていた。 「みゆ、 誰かは予想つくよね?」 私は頷きも 瞬きもしなかった。