「被害者は?」


 とりあえず、野次馬になっているひとりに聞いてみる。


「さぁ?あの憲兵に聞いてみないと分からないけどな・・・。」


 片づけをしている憲兵たちを指差す野次馬。


 まったく・・・。


「なぁ、グスト。どういうコトだろう?」


 リンの質問。


 どういうことも、なにもあるか?


「あの、ガキ、一度ぐらいのお灸では済まないのか!」


 さすがに腹が立った。


 この街を燃やしつくすまで、気がすまないと・・・だったら、そうなる前に、俺が引導を食らわしてやる!


「でも、ある意味、燃えたのがここで正解だったよ。」


 ある野次馬が口にする。


 ・・・・なんだと?どういうことだ?


「あぁ、何でも地下で変な集会開かれていたらしいじゃないか?何でも、孤児たちを集めて、変な洗脳していたんだろう?」


 ・・・・何かがおかしい。