「・・・・・・・そこのテーブルの引き出しを開けてみろ。お前が欲しいものが入ってる。」
老人は、ここが潮時だと察したのだろう。
部屋に隅においてある、テーブルを指差す。
言われて明けてみると、そこにあったのは、小さな黒いL字型の金属。
「こんな小さなものが・・・」
手にとって、グストは驚く。
ライフルというものは、一般化している。
ライストの軍隊がよく愛用しているものだ。
一発の弾を装填するのに、5分以上の時間かかり、それを、彼らは数で補っている。
「リボルバーと呼ばれるものだ。弾に火薬を詰めることで、連続6発発砲が可能になる。」
・・・・・・・・・・・・。
グストは唖然とした。
6発、連続発砲だと?
ライフルの威力は、グストも良く知っている。
それが、6発も連続で撃つなど・・・。
さすがは、子供でも竜を殺せると噂されただけの武器はある。


