「はぁ~・・・怖かった。」


 彼らが去って言った後に、心から出た言葉。


「なんだ?戦わないのか?私たちは、超準備万端だったぞ。」


 勘弁してください、リンさん。


 あなたまで怪我するわけには行かないでしょ。


「あいつら・・・パパをどうするつもりだ?」


 ギルが不安そうな声を上げるが・・・。


「あいつらの口ぶりなら無事だろう?それに、セリーヌとか、言ったか?ガーディアンの隊長・・・それなりに騎士道もあるみたいだし、大丈夫だろう。」


 そうであることを祈ろう。


 万が一ラグストールの身に何かあったというなら、それは俺たちの責任でもあるのだから・・・。


「そうか?」


「俺たちのいうコトが信用できないか?」


「・・・・う~ん、じゃあ、信じよう。」


 と、笑顔を向けるギル。


 最初にあったころは、生意気盛りのやんちゃ小僧だと思っていたが、この三日間でだいぶ丸くなったと思う。


 トゲトゲした、環境から開放されたことがようやく理解できたのだろう。