「・・・・・・・何かを、つかんでいるのか?」


「今は言えないがな・・・。」


 というよりは、言えようがない。


「口から出任せを!」


 ガーディアンの一人がそんなことを口にするが・・・。


「いや、信じよう。そこのギルが燃やした施設・・・そして、焼死させた司法官。全て、我々が必死に探しても見つけることの出来なかった闇組織関連だ。」


 だから・・・。


「もしかしたら、彼らの旅路の先には我々が予想の出来ない危機があるのかもしれない。」


「何を言ってるのですか、リーダー!?」


 リンに吹き飛ばされたガーディアンが口を開き。


「万が一、そうだとしたら、彼らではなく、我々が対処すべきです。何のためのガーディアンですか?」


 他のガーディアンもそれに続いた。


「・・・・・・・魔法一つ使えぬ、我らがか?・・・」


「それは・・・。」


 ライスト国が持つ劣等感。


 彼らの魔法は『降魔術』のみ。


 相手を魔法の力に目覚めさせる魔法のみ。


 その力、あまりに貧弱・・・。


「事実、お前たちが三人集まっても、女子供だけの四人に勝ち目があるかどうかが分からない現状だ。ここで、争うことに意味があるとは、俺は得策だとは思わない。」


「・・・・・・・口が上手いな。」


 見抜かれていたか?


「罪は何かしらの形で償おう。だが、今はそのときではない、ここで無闇に戦うか、おとなしく引くか選べ。」


 銃の激鉄を降ろす。


 あとは、トリガーを引けば、命はないぞ。