「どうして、コレだけのバラバラの人間が集まれる?」


 ガーディアンのリーダーは冷静に分析して、彼らのパーティの異質さに気がついたらしい。


 確かに、コレだけのパーティは、意図的に集めようと思っても、集められるものではないだろう。


 出身国、技能、立場、性別、年齢全てがバラバラの四人組。


 偶然が重なったにしては出来すぎだ。


「私たちが英雄のパーティだからだ!」


 そんな中、リンが、ドンと胸を張って言った。


 ・・・あの、リンさん?


 何を言い出すのでしょう?


「何を、とぼけたことを・・・。」


 他のガーディアンも同じ事を思ったらしい。


 だが・・・。


「英雄のパーティ・・・か、言われてみれば・・・。」


 なぜか、リーダーは納得してしまったらしい。


 え?信じるの?


「リーダー何を言ってるのですか?」


「私だって6英雄の時代を目の当たりにしているし、彼らの活躍を知っている。年齢、性別、出身国、全てがバラバラだった6人の物語・・・。」


 リーダーが何かを考えだした・・・まぁ、だったら、ハッタリでも何でもかましてみるか?


「すまないが、見逃して欲しい。ここで俺たちを捕まえたら、世界の崩壊が起こる可能性がある。」


 無論、口から出任せ。


 いったい、何があるのか、それとも、何も起こらないのか?


 そんなことは俺も分からない。