「そこ座ってて。」

先生は私をソファーに座らせると氷を取りに行った。

私は先生の後ろ姿を見ながら話しかける。

「ねえ、なんで私があそこにいるってわかったの?」

「んー?勘!」

氷を私の頬に当てた。

「ふ~ん。」

「しばらくそれ当ててろよ!
星野ん家今誰かいる?」

「今は誰もいないと思うけど…」

「じゃあ飯食ってけよ!俺の手料理食べさせてやるよ!」

明るく先生は言う。

「…うん。」

私は小さく頷いた。