最初で最後~大好きな先生~




「?」


渡された鍵を不思議そうに見ていると、皆瀬先生は付け加えた。




「それは中村先生の車の鍵よ。今日の朝あいつここに忘れていったの。
届けてあげて?」



これがあれば自然に先生に話しかけれる。




話しかけるのにさえ困っていた私にとってはとても嬉しかった。



「先生!ありがとう!」


私はそのまま保健室を後にした。