コイツに対する内心のビビりよりも今は怒りが勝った。

「何言ってんだよ。今助けただろーが。それなのになんであと1日で死ぬんだよ!」

俺は詰め寄って精一杯目力を込めて睨みつけてやったが、ヤツにはさっぱり通用しなかった。

まるで悪びれないでさもうっとうしそうに、シッシッと追い払うように手を振りやがった。

そしてあからさまに見下しながら面倒臭さそうに言う。

「ウルセーな。サダメってのはそういう物だから文句は俺に言ってもしょーがねーんだよ」

「何とかしてくれよ!今助けてくれたみたいに!」

無意識にすがりつこうとした俺の手を払いながらヤツは簡潔に言った。

「無理」