もう信じるしかなくなっちまったじゃねーかよ。

なにしろパンチがすり抜けたり瞬間移動したりするヤツだ。

死の宣告ぐらい出来てもおかしくない。

「そのツラはやっと信じたようだな。じゃあ夕方ごろにまた来るぜ」

また無関心そうな表情に戻ったヤツはそう言うとまた一瞬で消えてしまった。

後には呆然としたままの俺だけが残された。

えーと、なんだ、つまり今日俺は死ぬ予定で、死なせないためにヤツが来てくれて、それを誰かに話たら即座に殺されるのか。

だから結局さっきの事を人に言わなければ死なずに済むって事じゃねーかよ。

やったぜ!