結局なんにも考えがまとまらないまま夕方頃に家に帰る事にした。

アイはずっと一緒にいてくれて心配そうにしていたけど、男らしい性格の女の子なので話をぶり返したりはしないでくれた。

一人で考えながら帰えりたいからと断ってアイ達と分かれ自転車置き場へ向かう。

彼は夕方頃にまた会うと言っていたハズだから、帰り道のどこかで現れるだろう。

話の内容的に私は一人でなくちゃダメだと考えてアイ達の誘いを断った。

本音を言えばせめてアイだけは一緒にいて欲しい。

「でも迷惑かけたくないからしょうがない」

声に出したらちょっとだけあきらめがついた。

自転車にまたがっていつもより重く感じるペダルを踏み込んで走り出した。