明日死ぬ

アイからケータイを返してもらいながら心の中で昨晩立てた計画を確認する。

1、告白する。

2、その際返事は明日にしてもらう。

3、ツーショットで写メを撮ってもらう。

4、理由を聞かれる前に立ち去る。

うん。ここまでは順調ね。後は立ち去るだけだけど…

ああ、離れ難い…

そんな私の心情を知るハズもないアイは益々冷やかしに拍車がかかる。

「ねーねーこれから二人でデート?私邪魔だよね?
後は若い方達だけにして差し上げて年寄りは退散しますね!」

アイは私の背中をバンバン叩きながら嬉しそうにまくし立てた。

喜んでくれるのは嬉しいけどちょっと…いや、かなり痛いよ!

その痛みがかえって私の背中を押してくれた。

別れの時が来たんだ。