「私が悪い訳じゃないですがすいませんね。
サダメと言うモノは少しならずらせても変える事は出来ないんですよ」

何かコウは言っていたが私の耳には届いていない。


…私は死ぬ…明日…まだやりたい事たくさんあるのに…死ぬ…やだよ…明日…何で私が……

もう何も目に入らず何も考えられなくて思考はイタズラに空転するばかり。

と、その時。

ピシャ!

軽く頬を張られた。

グルグル回っていた思考は飛び、目の焦点が目の前で私の目を覗き込むコウに合う。

「帰ってきましたね。まだ伝える事があります。死ぬ前に死んじゃわないで下さい」